ネコハウス

気付けば、生活の中心が猫でした。

それってあなたの欠点なのかな?

こんばんは、ヤマネコです。

先日、同業者の友人(ちょっと先輩)と電話で話をしました。

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※庭の(家族に委ねた)ガーベラが咲きました。


私はもともと電話があまり得意ではなく、むしろ「人と流れるように会話すること」自体が苦手です。以前にも触れたことがあったと思いますが、他人と接する時にいつも焦ってしまいます。焦りに焦って、言わなくていいことを言ったり、一番伝えたい言葉が出てこなかったり。しばしば、相手と別れて(電話を切って)から長い長い一人反省会に入ります。


事務的な会話なら冷静にできるのですが、好きな人と話す時ほど焦ってしまう。好きレベルが高い相手ほど、失敗してしまう…。

焦るのがいけない、と分かっているのだから「落ち着け」と常に自己暗示をかけるのですが、なかなか効果はありません。その友人との電話中も「焦ってごめん、電話に慣れてなくて…」と、しどろもどろのまま必死に弁解していました。過去に何十回と繰り返してきた弁明でした。

気付けば「電話が苦手」の流れで「最近はもう、人と会うのも喋るのもちょっと苦痛で…」といった愚痴をこぼしていました。


これまで色んな人に同じような相談をするたびに、「では、どう慣れたらいいか」「いかに改善するか」といったアドバイスを頂いてきました。結果を出せないことは本当に情けなく自己嫌悪に陥りつつも、きっと他に何かいい方法があるのだ!と責任転嫁をしてしまうことも。

この時も、ああ愚痴ってしまった…という反省と、何かアドバイスくれるかな?という期待がチラチラしていたのですが、相手から出てきた言葉は、「別にいいんじゃない?」でした。


軽く流したな!と突っ込みたくなりましたが、そこで初めて「アレ…?ダメじゃないの?」と自問自答もしたわけです。

長年、人とうまく会話できないことは私の欠点だと思っていました。人間として、大人としての重大な欠陥で、恥ずべきことだと思ってきた。でも、もしかして違ったのでしょうか?

その後「人前で講演でもしたいの?」と揶揄するように訊かれて、まさかそんなわけないと答えたら、「じゃあ話したくない時は黙ってたらいいじゃん」と。


ほんとだ…。

それだけのことだったのですが、今まで言われてきたことと全然違う方向だったので、すぐには納得できず、ここ数日はそのことをたびたび思い出していました。


私と友人の職業は、必ずしも誰かとの会話が必要な仕事ではありません。一人で黙々とできること。時には人間関係も大事かもしれないけれど、一番は腕を評価される世界なので、本気で磨くつもりなら、人当たりより、感性や技術のほうが効果的。そもそも、自分の性分に合う職業を選んだとも言えます。

そういう前提の中、「会話が下手」であったり「あがり症」なことは、そんなに大きな欠点ではない筈でした。でもいつしか他人と同じことが同じようにできないことを欠陥だと思い込んでいたのです。

友人が問うたように、私が大勢の前で演説したいとか、途切れない女子トークで盛り上がりたいとか、飲み会の中心ではしゃぎたいとか、そういう願いがあれば「会話下手」は直したほうが良いのだろうけれど、今の私はそうではありません。焦らないようにはなりたいけれど、喋りたいという欲求はあまりないからです。


喋らないようにするというよりは、ゴロンゴロン空回りするような気づかい(多くは余計なお世話)をやめて、「言いたいことだけはしっかり言う」と割り切って集中するだけ。愛嬌がないと思われてもいい。

そして無理して喋らなければ、と思うのをやめたら、結果的にちょっと焦らなくなりました。


克服したほうが良い「苦手」はきっとあるのだと思います。本当にそうなりたいと願うのであれば、「克服すべき」ではなく「克服したい」になる筈だから。それはきっと、キラキラした未来のために直したほうが良い部分。

でもそれが、自分らしく生きていく上で何ら差支えないことなら、苦しみ悩みながら克服する理由って何だったのだろう…?と。

生まれてからずっと、いつの間にか「皆と同じことができないとダメな人間」であり「欠点を抱えている」と思い込んでいました。周囲の空気もあったかもしれないけれど、自分を追い込んでいたから余計に焦っていたのです。

ずっと欠点であり、欠陥だと思っていた部分を個性だと感じられたことで、すこし気持ちが軽やかになりました。


こういう部分は他の人にもあるんじゃないかな…と考えています。

あなたが自分の欠点や短所だと思っていることは、本当は無理して決別しなくても良い、個性かもしれません。


本日の猫。

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こいのぼりと会話する(ように見える)猫。

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こいのぼりに丸のみにされた(ように見える)猫。

正体はコチラ。