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ネコハウス

気付けば、生活の中心が猫でした。

震災と、やり場のない怒り。

やりきれない想いの中、無心になりたくて米粉パンをこねました。

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心の乱れが出ている気がします…。

ここ数日、自分の中に噴出した怒りと、四六時中戦っていました。ようやく落ち着いてきたのでそれについて書こうと思うのですが、今回の記事には、震災情報として正しくないかもしれないことが含まれます。そんな話を、それでも公開する理由も、後述します。



はじめに

熊本の震災から五日。被災された方々の今を思うと、いろんな想いがこみ上げてきます。「被災地の外で暮らす人間が今できること」というテーマで書かれた記事もここ数日たくさん拝読して、できることは実行してきました(自宅での備え見直しや、募金くらいです)。 更にエクアドルでも大きな地震があったとのことで、立て続けの自然災害に成すすべなく唖然とするばかりです。

またお住まいの地域が分からず、ここ数日更新が止まったまま(もともと不定期更新)のブロ友さんが複数名いらっしゃって、まさか、もしかして、と考えずにはいられません。その都度、いやいや絶対違うし、と思うようにしています。…そう信じないと何もできない。

そんな情報収集の中で目に飛び込んできたのが、被災地での犯罪多発についての噂話でした。


被災地での犯罪

阪神淡路での震災、東北での震災、そして今回の熊本。正直、災害に乗じた窃盗犯罪などはあるだろうなと想像していました。でも、目を疑ったのは「性犯罪」の文字があったから。女性や、時には子供までもが被害者になっている。…という、あくまでも私には事実を確認できない、噂。

ネット情報を元にしたもので、真実かは分かりません。だからこれを書くかは迷ったのです。でも、私が「そういう事件が起こる可能性はある」と考えたのには理由があります。


被災地での犯罪 - 自分のこと

私自身は大きな震災で家を失うような被害を受けたことはありません。ただ、一地方で小さな天災に見舞われた経験があります。その小さな被災地の現場で、私自身が犯罪被害に遭いました。

犯人は逃走しました。そして警察に保護された私が事情聴取を受ける中、そういう犯罪が、おそらくその場所では同一犯で繰り返されていることを知らされました。でもその事件が起こる前にも、後にも、近隣住民はそんな情報を知る機会がほとんどなかったのです。実際に、当時のご近所さんはおそらくその事件が起きていたことすら知りません。警察で聞いた限りでは被害者は複数いるようだったのに、報道されることがなかったから。

報道されないことへの反感

犯罪の種類的に被害者(話の限りでは女性のみ)に対する配慮であるとか、小さいながら被災地となった地域住民を混乱させないためであるとか、何かと、どこかに、報道にあたっての問題があるのでしょう。私の場合は、単に片田舎の小さな事件だったから注目されなかったのかもしれません。注目してほしかったわけでもないのだけれど…そこは複雑な想いです。

でも私の身には現実に起き、私は「他の女性に知らせるべきだ」と思ったから警察に行ったのです。これ以上、他の犠牲者が出て欲しくないと思ったから。そうでなければたとえ警察でも人の目に晒されたい心情ではなかったし、こんなの大したことはないと自分に言い聞かせ、そのまま帰路についていました。

でも警察に「登録」されても地域の広報にも具体的なことは載らず、仮に「痴漢注意!」のような言葉が追加されていたとしても、それを重要視する人がどれほどいるのでしょうか?

結局、私の前の被害者が何人いたのか、後に被害者が増えたのかなどは、知る機会がありませんでした。また、その後も警察からは何度か電話(何か思い出したことはないか、などの確認)がありましたが、犯人が捕まったという知らせはないままです。

これはもう何年も前のことで、私にとっては昔話です。今でも興味本位で根掘り葉掘り聞かれたくない話だけれど、もう夜道を歩くのも平気だし、怒りは消えた。そう思うことが、私のプライドと言えました。でもここにきて、被災地での犯罪の話を聞いて、噂レベルのネット情報を見て、怒りや悔しさがよみがえってきました。

当時の私は、事件後に何事もなかったかのように普段どおりの生活を続けていました。それが強さであると信じていたから。怯える自分を許せなかったから。でも心の奥で、犯人に対し、そして時には警察、更には報道されない状況、すべてに怒りを抱えていました。

でも、私自身も、結局自ら動くことは何もできなかった。それを今、とても後悔しています。


「いつもと違う環境」が人を変える

話がすこし逸れますが…しかも不謹慎な内容ですが、私は「天候の荒れ(嵐・台風など)」にワクワクしてしまう性分です。もちろん、大きな被害にはなって欲しくないのですが、荒れ狂う海などを想像すると、本当は見に行きたいくらい高揚します。

だから、というわけではないのですが…被災して、いつもとは違う環境に置かれ、いつもとは違う生活を強いられ、多くを抑制されたそんな中で、気持ちが昂り、いつもは絶対に緩むはずのない理性のタガが外れる。そうして「普通の人」が「犯罪者」に変わってしまう瞬間も、ある。ふと、そんな想像をしてしまう。

前項に含めなかったのですが、そういう「犯人も被災者の可能性がある」「こういう状況だから」という酌量が、報道されない理由のひとつかもしれません。仮に私の想像が真実なら、それが許されるのは心底おかしいと思うけれど。


今できること

当時、やれること(自発的な注意喚起)をやらなかった後悔を、今記事にすることで差し引きゼロにするつもりもありません。でも、ここでまた口をつぐむことで、再び大きな悔いを残すかもしれない…という考えが頭から離れませんでした。

自衛のために「知ること」

自衛の第一歩は「知ること」だと思っています。「犯罪が起こるかもしれない」という情報を聞いてしまったら怯えてストレスを感じる人がいるかもしれないけれど、「そんなの知らない、あるわけない」と思い込んで、うっかり軽率な行動をとってしまう人もいるかもしれない。

それなら私は、知っておきたい。エゴかもしれないけれど、知っていてほしい。曖昧な情報のまま、それでも記事にしようと思ったのは、これが一番の理由でした。

女性や子供(だけではないかもしれませんが)はどんな状況であっても一人で行動せず、複数で動いていても安心せず、眠る時も無防備にならないように…こんなことにまで配慮しなくてはいけないなんて、悲しくてたまらないけれど、とにかく、気を付けてください。

犯罪が起こらないように

連日、このことばかりを考えながら、状況は違うけれどエリサさんが昨年末に書かれていた記事を何度も読み返し、繰り返し思い出しては涙があふれてきました。

erisaslife.net

「犯人が幸せだったら」犯罪は起こらなかったかもしれない。本当に、これ。

大きな災害が起きたという状況下、誰しも気持ちの余裕など持てないかもしれません。お互いに気遣う、なんて無理なのかも。張り詰めていたものが弾けてしまう、その結果が犯罪につながってしまうのかも。

でもその張り詰めたものが破裂する前に、緩めてくれる誰かが、何かが、あったらいいのに。あってほしい。つくってほしい。そう願わずにはいられない。

未然に防がれた犯罪、と呼べないソレを数えることはできないけれど、きっと無数にあると思う。誰かの行動や言葉が、間接的な被害者だけでなく、罪を犯してしまいそうな人のことも救っている。それができるのは、犯人にも、被害者にもなりえる、すべての人だと思います。


さいごに

再三繰り返しますが、この記事には多くの「想像」が含まれています。事実とは違うかもしれませんし、むしろ間違いであればいいと願っています。

ただ、もし被害者がいたとしたら、その被害者には何の落ち度もありません。絶対に、その人のせいじゃない。原因は災害であるようにも書きましたが、それはきっかけに過ぎず、100%犯人が負うべき卑劣な罪です。

これは私が被害者になった経験があるとか、女だからとか、そういう意味ではなく、そうあることが法律だと信じているから。人間として、決して越えるべきではない一線はある筈、そう信じたいから。


こんなに悲しいことを願うなんて思ってもみませんでしたが…被災という辛い経験をされた方々が、これ以上の苦しみや痛みを強いられることがありませんように。

一日も早く、気持ち穏やかな日々を取り戻されることを心から祈ります。


本日の猫。

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襲う。

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自衛。

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残念ながら(?)痛くありません。


お知らせ:今日は別ブログ、猫どおりの更新をお休みします。